チーズ代替技術を応用し、
見た目もおいしくコストも削減
チーズは多くの人々に親しまれている人気の食材です。しかし、チーズを豊富に配合した商品は、原料コストの圧迫や粘度の上昇による製造効率の悪化から現実的ではない場合があります。「サンリッチ® チーズ」を使用することにより、風味を維持したままチーズの一部を代替することができ、コストダウン、物性改善、製造効率改善などの効果が期待できます。
目次
・ 国内チーズ消費量は右肩上がり
・ チーズを多く使用するとコストオーバー、粘度も上昇
・ 解決策:サンリッチ® チーズでチーズを代替、コスト削減と物性改善
- チーズソースの官能評価結果
- チーズソースの流動性比較
国内チーズ消費量は右肩上がり
チーズは、芳醇な香りやコクのある旨味、トロっとしたクリーミーな食感から多くの人々に好まれる食材の一つです。最近では、あふれんばかりの大量のチーズをトッピングしたピザや、滴り落ちる演出で視覚的にも楽しませるラクレットなどが話題となったほか、チーズタッカルビやチーズケーキなど、チーズを使用したメニューはありとあらゆる中食・外食産業で人気を博しています。
実際に、国内のチーズ消費量は伸び続けており、2019年度には35.8万トンと5年連続で過去最高を更新しています。加工食品分野も例外ではなく、スナック菓子のシーズニングや惣菜パン、かまぼこ、畜肉加工品の具材など、チーズは、商品の人気を支える要素としてかかせない素材となっています。しかし、加工食品の分野においては、チーズを多く使用するとコストと物性の面で問題が発生します。
チーズの年間消費量の推移
チーズを多く使用するとコストオーバー、粘度も上昇
チーズソースは、濃厚な香りと旨味、クリーミーな味わいが魅力です。熱々のまま供され、ハンバーグから流れ出る様子は食欲をそそります。
しかし、チーズを多く使用したソースを大量生産で実現しようとした場合、コストと物性面の2つの課題に直面します。限られた原料コストの中では、濃厚感を演出できるほど多くのチーズを配合することは困難です。また、チーズの配合量を増やした場合は、粘度の上昇によって流動性が損なわれ、製造ラインでの送液不良や殺菌時の焦げ付き、充填時の作業効率の低下を招きます。さらに、チーズを多く使用した場合は、品温の低下と共に固化してしまいます。
チーズを大量に加えることなく、チーズの濃厚な風味を再現できれば、低コストで、温度に関係なくトロトロと流れ出るチーズソースを作ることができます。
解決策
サンリッチ® チーズでチーズを代替、コスト削減と物性改善
サンリッチ® チーズは、香りや呈味の発現タイミングをコントロールする独自技術を駆使して、本物のチーズと風味発現のタイミングを一致させた香料調味料製剤です。サンリッチ® チーズによって濃厚感や旨味、風味を付与することで、チーズソースへ配合するチーズの配合量を減らしても、同等の風味を維持することができます。
チーズをサンリッチ® チーズに置き換えることで、コストダウンを図るとともに、粘度を下げることでライン適性の獲得や製造効率の向上も期待できます。また、温度が下がっても流動性が失われないために、どのような喫食シーンでもソースがトロトロと流れ出る視覚的演出が可能です。
サンリッチ®シリーズは、チーズ以外にも、ミルク、バターなどをラインアップしており、ホワイトソースやクリームシチューなどの風味向上や褐変防止に使用できます。
チーズソースの官能評価結果
チーズソースの流動性比較
※掲載データは、当社評価によるものです。ご検討の際には、十分な試験をお願いいたします。
※「サンリッチ」は当社の登録商標です。