濁りで果汁感、濃厚感を演出
飲料やゼリー、キャンディなどでは果汁感、濃厚感を演出するために濁りを付与することがあります。
「ネオクラ® BF」は、幅広い食品に濁りを付与できる乳化香料です。
目次
・食品の濁りが持つ効果
・濁りを付与する上での課題
・解決策:簡便に濁りや濃厚感を付与できるクラウディ「ネオクラ® BF」
- 応用例
食品の濁りが持つ効果
飲料やゼリー、キャンディなどの食品に濁りを付与することで、視覚的にも果汁感や濃厚感などの満足感を演出できます。例えば、低果汁飲料では白ブドウ、グレープフルーツ、レモン、ライチといった果実を連想することができます。また、スポーツドリンクではビタミン、ミネラルなどの必要とされる成分が含まれていると見た目にも感じることができます。
濁りを付与する上での課題
濁りを付与するためには食品中で光を散乱させる必要があり、その素材として、主に乳や乳化油脂、クラウディ(濁りを付与する乳化香料)が使用されています。
しかし、乳を使用した場合、酸による凝集やアレルギーの問題があります。乳化油脂の場合は油脂の浮上や凝集により濁りが不均一になる可能性があり、さらに使用されている乳化剤の風味が食品に影響を与えることがあります。クラウディの場合は比重の異なる食品を製造する際に比重に合った製品を選択しなければ、経時的に乳化粒子が浮き沈みし、不均一な濁りになることがあります。特に、比重あるいはBrixの異なる飲料を製造する場合には条件にあったクラウディ製品を用意し、使い分ける必要があります。
解決策
簡便に濁りや濃厚感を付与できるクラウディ「ネオクラ® BF」
乳や乳化油脂、従来のクラウディの課題を解決するために開発されたのがネオクラ® BFです。ネオクラ® BFは、乳化基材として多糖類を用いているため食品の風味への影響が少なく、またアレルギーの問題もありません。従来のクラウディと比べて油の配合量を増やし、乳化粒子の数を増加させると共にその乳化粒子を微細化することで、優れた安定性と幅広い食品への適応性を実現しました。
つまり、ネオクラ® BFのみでさまざまな食品に濁りを付与することが可能であり、複数のクラウディ製品を用意する必要がなく、食品開発時の製品選定や在庫リスクも低減できます。
幅広いBrixに対応できるネオクラ® BF
さらに、ネオクラ® BFは水に容易に分散させることができ、添加量を変えることで濁りの強さを調整できます。
幅広い濁りを付与できるネオクラ® BF
応用例
クラウディはスポーツドリンクなどの飲料でよく使用されます。白く濁らせるだけでなく、水溶性色素と併用することで、バリエーション豊富なパステルカラーの色調を表現できます。飲料以外にもゼリーやキャンディなどにも使用できます。
水溶性色素とネオクラ® BFの併用
食品への使用イメージ
ネオクラ® BFは、食品のBrixに影響されることなく、さまざまな食品に本品のみで濁りを付与することができます。ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
※掲載データは当社評価によるものです。ご検討の際には十分な試験をお願いいたします。
※「ネオクラ」は当社の登録商標です。
(2022年12月)