「第50回井上春成賞」を受賞しました。
三栄源エフ・エフ・アイは、共同研究者である海洋研究開発機構の出口 茂 生命理工学センター長と共に、国内の研究開発領域において最も由緒ある賞のひとつである「第50回井上春成賞」を受賞しました。
■賞題
第50回井上春成賞
■受賞技術
「深海環境から着想を得た乳化剤の連続生産法と高機能食品添加物への応用」
■受賞者
研究者 出口 茂 国立研究開発法人海洋研究開発機構 生命理工学センター長
開発企業 清水 康弘 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 代表取締役社長
■概要
井上春成賞は、工業技術庁初代長官であった井上 春成氏が日本の科学技術の発展に寄与した功績に鑑み、創設された賞です。大学や研究機関などの独創的な研究成果を基に企業が開発・実用化した技術のうち、特に日本の科学技術の進展や経済の発展に寄与し、福祉の向上に貢献した優れた研究開発を表彰するものです。
三栄源エフ・エフ・アイは、海洋研究開発機構の独創的な基礎研究を基に、天然多糖「ガティガム」を高温・高圧加水処理によって高機能化した食品用乳化剤の連続生産プロセスを開発しました。この技術は、深海熱水噴出孔における動的温度場という深海の極限環境に着想を得た「深海インスパイアード化学」という新しいアプローチに基づいており、科学技術振興機構 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)で開発した技術を実生産規模へスケールアップし、社会実装に繋げました。この成果が高く評価され、この度の受賞に至りました。
本技術で製造されたガティガム由来の高機能食用乳化剤は、高濃度・高力価な乳化製剤の開発を実現し、食品産業における効率化やコスト競争力の強化、環境負荷の低減が可能となります。現在、乳化色素や乳化香料に利用されており、これらの乳化製剤は、農産資源の枯渇対策や、消費者ニーズの多様化に貢献しています。今後は、介護食や栄養補助・機能性食品向けへの展開も計画しています。
なお、贈呈式は7月14日に日本工業倶楽部にて執り行われる予定です。