第69回 香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会にて「⾹りから⾒た⻑野県産ソバ希少品種『⼊野⾕在来』の特徴」について発表を行い「ベストプレゼンテーション賞」を受賞しました。
賞題
ベストプレゼンテーション賞
演題
⾹りから⾒た⻑野県産ソバ希少品種「⼊野⾕在来」の特徴
発表者
池内郁佳子 1、大西正展 1、山木伽穂 1、村上裕介 1、
1. 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社
※受賞対象者:池内郁佳子
発表内容
本研究では、長野県産の希少品種「入野谷在来」の喫食時を想定した香気特性を明らかにすることを目的とし、一般品種である「信濃1号」、「長野S11号」との比較分析を行いました。そばがきを分析対象とし、官能評価、CharmAnalysis®および添加試験を通じて、入野谷在来の風味特徴ならびにその寄与成分を明らかにしました(図1)。また、喫食時を模した分析系においてDART-MSを用いたリアルタイム分析を行った結果、喫食時の香りの挙動の一部を捉えるなど、動的変化を観測できる可能性も示されました(図2)。本手法を活用することにより、そばをはじめとした加工食品のおいしさを風味の面から解析し、製品開発を通じて新たな価値を提供します。
学会名
第69回 香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会(2025年11月1日~4日 徳島文理大学にて開催)