第47回バイオレオロジー学会にて「機械学習によるゲル状食品の食感推定」について口頭発表を行いました。
演題
機械学習によるゲル状食品の食感推定
発表者
中馬誠 1、石原清香 1、船見孝博 1
1. 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社
発表内容
食品の食感を客観的に数値化するため、機械学習による推定モデルを構築しました。ゲル状食品の押圧・引上げ試験で得た荷重曲線を説明変数、官能評価による食感評点を目的変数として分析した結果、85用語中59用語を高い精度で推定できました。食感によって有効なデータが異なり、「こり」など圧縮・破壊に関わる食感は押込み時、「もち」など付着性に関わる食感は引上げ時の荷重値で精度が向上しました。また、力の絶対値より微分値が重要な食感もありました。本研究は、押圧試験データから多様な食感を推定できる可能性を示し、食感に影響する機械特性の解明にも貢献します。
学会名
第47回バイオレオロジー学会(2024年6月8日~9日 早稲田大学にて開催)