研究論文・学会発表(詳細)

日本食品化学学会第28回総会・学術大会にて「難⽔溶性⽣理活性物質︓クルクミンを分散・溶解させる溶媒の違いが活性に与える影響評価」についてポスター発表を行いました。

演題

難⽔溶性⽣理活性物質︓クルクミンを分散・溶解させる溶媒の違いが活性に与える影響評価

発表者

長野一也 1、2、前北光 2、平井はるな 2、中尾友洋 2、3、木下圭剛 3、坂田慎 3、西野雅之 3、平田收正 1、2、辻野博文 2、4、東阪和馬 2、堤 康央 2、5、6
1. 和歌山県立医科大学薬学部
2. 大阪大学大学院薬学研究科
3. 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社
4. 大阪大学総合学術博物館
5. 大阪大学国際医工情報センター

発表内容

ウコンの主成分クルクミンは多様な効能が報告されていますが、疎水性のため水に溶けにくく、体内吸収が不十分という課題があります。そこで、私たちは独自の非晶質化処方により水溶性・吸収性を高めたクルクミン製剤の開発に成功しました。本研究では、その有用性をがん細胞障害性評価で検証しました。HepG2細胞を用いた評価では、非晶質製剤にのみ高い抗腫瘍作用が認められました。この違いは、最初に分散させる溶媒が影響していると考え、水とDMSOで評価を行ったところ、水分散では非晶質製剤のみが有効でした。一方、DMSO分散では全て有効でした。以上から、目的に応じた実験系の設定が重要であることが示されました。

学会名

日本食品化学学会第28回総会・学術大会(2022年5月19日~20日 東京ビッグサイトにて開催)

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