第64回香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会にて「日向夏およびその交雑集団の香気成分と官能特性」について口頭発表を行いました。
演題
日向夏およびその交雑集団の香気成分と官能特性
発表者
幸野将也 1、伊藤友彦 1、濵田宏子 2、野中圭介 2、清水徳朗 2、吉岡照高 3、今吉有理子 1
1. 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社
2. 農業・食品産業技術総合研究機構果樹茶業研究部門
3. 農業・食品産業技術総合研究機構西日本農業研究センター
発表内容
本研究では、日向夏およびその交雑集団の果皮オイルをGC-MSで分析し、香気成分の構成と遺伝性を評価しました。主成分分析により交雑集団間の香気成分の違いを明らかにし、官能評価との相関解析から、シトロネラールが「ヒュウガナツらしさ」に強く関与する成分であることが示されました。これにより、香りの嗜好性を高める品種開発への応用が期待されます。本研究は、生研支援センターが実施する革新的技術開発・緊急展開事業(うち先導プロジェクト)「国産果実の新たな需要を喚起する育種素材の創出および加工技術の開発」の支援を受けて行いました。
学会名
第64回香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会(2020年10月24日~25日 誌上にて開催)