「まず自分でやってみる」
その積み重ねが信頼につながった
- 研究部門
- S.Y.
水産学部 水産学科
2013年入社
テクスチャーユニット
プロフィール
幼少期からものづくりが好きで、大学で研究の面白さを知り研究職を志すように。ゲル化剤の開発と拡販サポートを担当。食品をよりおいしくするために食感や香り、色、機能性など食品添加物の総合メーカーならではの強みを活かした研究活動に従事している。休日は好きなアーティストのライブに参加し、その世界観に浸って楽しむ。
知識と経験を活かして
新しい食品の開発に貢献できる
私は主に食品多糖類を活用した食品の食感の調整や、物性を改良する技術を開発しています。食品多糖類の種類は数多くあり、それらの組み合せによって効果が変わったり、たん白や食塩、酸味の有無など、食品に含まれる栄養成分の影響を受けたりするため、過去のデータを参照するだけでは改良目標が達成できないケースも多々あります。こうした壁を打ち破るにはある種の「センス」が求められます。センスを磨くためには経験を積むことが大切だと考え、「自分でやってみる」ことを心がけてきました。自分で経験することで説得力のある提案につながり、その積み重ねによってお客様からの信頼が増すものと考えています。
当社ではデザート、惣菜、飲料、冷菓、製菓などさまざまなカテゴリーの食品を開発しています。そのため、素材の特性を理解しているからこその課題解決だけでなく、異なる食品カテゴリーの解決策を参考にした開発など、幅広い知識と経験を活かして食品開発に貢献できるところに魅力を感じます。
大事なのは、
人とのつながりと相手目線
私は入社当時に先輩から教わった「仕事は人と人とのつながりが大切」という言葉を信条にしています。どんな仕事も多くの人が関わり合って成り立っており、研究開発においては、お客様はもちろん生活者のことも意識することで、より良いものづくりにつながると考えています。研究者として知識や経験が増えるほど、ものづくりへのこだわりは強くなります。一方で、生活者の気持ちから乖離してしまうこともあるかもしれません。既存の食品や新しい食品に興味を持ち続け「生活者が本当に求めているもの」を見失わないことが、食品の開発では重要だと考えており、常に生活者視点を意識するよう心がけています。
社内業務においても多くの人と関わります。お互いが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、相手の目線になって何が求められているかを考え、それに応えられるように努めてきました。その積み重ねにより、社内外問わず信頼してもらえる存在になってきたと感じています。
社員全員が同じ
目標に向かって行動するために
テクスチャーユニットの製剤開発・応用開発グループは食品カテゴリーごとのチームに分かれて業務を行っています。若手のころはお客様の課題解決など目先の案件が中心でしたが、年次が上がるにつれ、中長期の開発案件や戦略立案にも携わり、後輩を指導する割合が増えました。中長期的な目標を達成するためには、私一人の力だけではなく、社内全体で取組んでいく必要があります。そのため、組織としていかに対処すべきか、そのための人員配置や各人の役割を考え、グループ全体を見ながら業務を進めるようになりました。より高い視座から物事を捉えるようになったことが、自分自身の成長・変化として最も大きいと感じています。
個性や得意分野は人それぞれであり、将来像はさまざまな経験を経て変化していきます。それらを踏まえながら会社や研究部門における各人の役割を理解し、同じベクトルで目標に向かえるように貢献していきたいです。