第66回香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会にて「機器分析と官能評価から見た果樹の香り特性」について口頭発表を行いました。
演題
機器分析と官能評価から見た果樹の香り特性
発表者
村上裕介 1
1. 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社
発表内容
果実を特徴づける重要な要素に「香り」があります。この「香り」を理解するための科学的なアプローチは、香気成分の化学分析とヒトの感覚器官を用いた官能評価に大別できます。前者は客観的な分析が可能ですが総合的な評価は難しく、一方後者は総合的評価を比較的簡便に行えるものの、結果が評価者や方法に影響されるため、客観的な評価に困難を伴います。そのため香りの総体を捉えるには化学分析および官能評価の両面からの解析が必要となります。本講演では近年三栄源エフ・エフ・アイ株式会社が取り組んできた果実をテーマとした香りの研究事例を紹介しました。
学会名
第66回香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会(2022年11月5日~7日 琉球大学にて開催)