International Journal of Food Science & Technology に「The influence of syringe geometry on the International Dysphagia Diet Standardisation Initiative flow test」についての論文が掲載されました。
論文タイトル
The influence of syringe geometry on the International Dysphagia Diet Standardisation Initiative flow test
著者
松山慎吾 1、中馬誠 1、船見孝博 1、山縣誉志江 2、栢下淳 2
1. 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社
2. 県立広島大学地域創生学部
アブストラクト
国際嚥下食基準化イニシアチブ(IDDSI)は、嚥下障害患者向けの食事形態の国際標準を定める新たなガイドラインを発表しました。IDDSIフレームワークの中で推奨されている「IDDSIフローテスト」では、内径や長さが規定された10mLシリンジを用いて、10秒間の重力流後の残液量を評価し食事のとろみ度を判定します。本研究では、シリンジの形状がIDDSIテスト結果にどのような影響を与えるかを検証するため、異なる幾何学的特徴をもつ3種類のシリンジでテストを行いました。その結果、シリンジのノズル内径などの形状によって、残液量が有意に異なることが確認されました。実測された残液量は、ハーゲン‐ポアズイユの式による計算でも予測可能であり、とりわけノズル部分の内径がIDDSIテストの結果に最も大きな影響を与える主要な要因であることが明らかとなりました。
掲載誌名
International Journal of Food Science and Technology, 2020, 55, 8, 2962-2969.