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San-Ei Gen F.F.I.,Inc.
Sweetener
ソーマチン

 

 

自然が生み出した奇跡

ソーマチン(Thaumatin)はタウマチンともよばれ、西アフリカに生育するMarantaceae科(くずうこん科)に属する多年性植物であるソーマトコッカスダニエリ(Thaumatococcus daniellii Bentham)の種子から得られたタンパク質系の甘味物質です。この果実から得られたソーマチンは、砂糖の3000〜8000倍と非常に強い甘味があります。


歴史
概要
用途
利用分野

歴史


イギリスの軍事外科医W.F.Danielは、西アフリカに駐在していた1840年代にKatemfe植物(アフリカの緑地帯にみられる植物)の果実を口に入れたときに、"強烈な味覚"を感じ、"香りを高める"赤い果実をみつけました。
古くから地元の人々はこの果実を、酸味の強い果実の味を緩和したり、過剰発酵した質の悪いヤシ酒の味を良くして飲みやすくするために利用していました。また、狩猟などの前に果実をそのまま食べることによって強烈な甘味により神経を奮い立たせる目的にも利用されていました。
この果実は発見者である彼の名前にちなんでThaumatococcus danielliiと名付けられました。Thaumaはギリシャ語で奇跡という意味があります。
わが国においてソーマチンは、平成元年(1989年)11月28日付厚生省告示第207号による「化学的合成品以外の食品添加物リスト」に収載され、その用途は甘味料として位置づけられました。平成7年(1995年)5月24日に「食品衛生法および栄養改善法の一部を改正する法律」が公布され、その法改正に基づいて、平成8年(1996年)4月16日に告示された既存添加物名簿に収載されました。また、わが国の食品添加物公定書にも収載されております。
平成15年(2003年)6月4日付医薬発第0604001号厚生労働省医薬局長通知により医薬品添加物規格に収載されました。

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ソーマチンの概要
●製法
ソーマトコッカスダニエリの赤い果実の中に2〜3個の種子が含まれています。この種子より、抽出・精製することで甘味タンパク質「ソーマチン」を得ることができます。

●溶解性
ソーマチンは水にきわめて容易に溶解します。60%アルコール溶液に対しては水と同様に容易に溶解します。エ一テル、アセトンなどの有機溶剤にはほとんど溶けません。

●安定性
ソーマチン水溶液はpH2〜10の範囲で安定です。

●安全性
種々の安全性評価を行い、安全性は立証されています。
FAO/WHO合同食品添加物専門家委員会(JECFA; Joint FAO/WHO Expert Committee on Food Additives)においてもソーマチンの安全性については1985年に 「ADI(一日摂取許容量)特定せず」 という評価を受けております。
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ソーマチンの多目的な用途
ソーマチンは添加量がごくわずか(数ppmオーダー)で、効果を発揮します。

●甘味料として
ソーマチンは苦味、不快味のない爽快な甘味を呈します。砂糖と比較して甘味の発現が遅く、甘味が持続します。
甘味の閾値は、単純水溶液では約1ppmです
使用量は微量になるため、事実上のエネルギー値はほとんど無視できます*。
*ソーマチンのエネルギー値はタンパク質であるため4kcal/gです。

ソーマチンの甘味倍率は濃度によって変わります。
ソーマチンの甘味度
ソーマチン
濃度(%)
等しい甘味の
砂糖濃度(%)
甘味倍率
0.00011
0.6〜0.9
5,500〜8,000
0.001
3.5
3,500
0.002
6.2
3,100
0.003
8.0
2,667
0.005
10.3
2,060
0.01
13.0
1,300
0.02
17.0
850


●フレーバーエンハンス効果
 
数ppmの使用レベルにおいても、フレーバーを高め、完成度の高い製品に仕上げることが可能です。また、ソーマチンの甘味閾値である1ppmより低い使用量でも効果がみられます。


マスキング効果
食品に使用される成分には苦味や渋味、金属臭などの嫌な味を伴うものがあります。また、加工・殺菌時に好ましくない臭いや味が生じることもあります。ソーマチンはこのような苦味や嫌な味や臭いをマスキングし、好ましい味に整えることが可能です。
マスキング効果は甘味閾値(約1ppm)以下でも発現し、発現の遅い苦味や渋味に対してもマスキング効果が高いのが特徴です。

コク味の付与
食品にコク味を付与し、口当たりをよくします。
例えばノンファット、ローファット製品にソーマチンを微量添加することによって、脂肪感を強め、濃厚・芳醇・クリーミーな口当たりを可能にし、高級感を演出します。

種々の甘味料やその他の成分とのハーモニー
ソーマチンは種々の甘味料と組み合わせることにより、幅広い効果を発揮することができます。また、辛味・香味物質などとの併用により、辛味・香味を増強することも可能です。

医薬品添加物として
近年、医薬品業界においては患者のQuality of Life (QOL)の向上が重要視され、医薬品の服用の観点から製剤の形状改善や服用時の味の向上が注目されています。ソーマチン(タウマチン)は苦味や渋味のマスキングに優れた作用を持っており、味質改善の面から医薬品分野への応用が期待されます。
ソーマチン(タウマチン)は、平成15年(2003年)6月4日に医薬品添加物規格に収載され(医薬発第0604001号)、「医薬品添加物事典2007」にも収載されています(投与経路:経口投与、最大使用量:記載なし)。

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ソーマチンの利用分野
分  類
食 品 名 称
効    果
飲料
果汁飲料 果汁の変性臭(イモ臭、ムレ臭)の形成を防ぎます。
乳酸菌飲料 乳酸および酢酸の刺激性の酸味および酸臭を軽減します。

健康飲料・
スポーツドリンク

ビタミン、動物および植物の抽出物やミネラルの苦味、渋味および不快な臭いをマスキングします。

コーヒー飲料 コーヒーの芳香およびミルクの風味を高めます。
紅茶 タンニンなどの渋味をマスキングし、変性風味および臭いを防ぎます。

粉末清涼飲料

ビタミンの臭いをマスキングします。ビタミンCの酸味を緩和し、酸味持続をストップさせます。
豆乳飲料 大豆臭のマスキングならびに渋味を低減します。
チューハイ アルコールの刺激臭を減少させ、爽快な飲み物を提供します。
菓子類
ポテトチップ・
スナック類
ポテト、小麦、ライス、トウモロコシ等の風味を高めます。
調味料の風味および芳香を高めます。
キャンディー・
チューインガム
ガムベースの苦味をマスキングします。
香料の芳香をきわだたせます。
香辛料の香りを高め、爽快感を与えます。
ミントフレーバーの芳香を高めかつ維持させます。
ケーキ・クッキー 卵、ミルク、バター等の風味および味をきわだたせ、調和のとれた風味および味を提供します。
パン 発酵香および芳香をきわだたせ、風味を改善します。
乳製品、
デザート
アイスクリーム ミルクの風味および味をきわだたせ、こくを与えます。
シャーベット 香料の芳香をきわだたせ、爽快感を与えます。
フルーツゼリー・
プリン・
カスタードクリーム
卵、ミルク、油、脂肪等の風味および味をきわだたせ、風味を向上させます。
コーヒー用クリーム コーヒーの芳香を高め、クリームの風味を高めます。
農、水、畜産
加工食品
ハム・ソーセージ・
がまぼこ
肉や魚の不快なにおいや生臭い味を弱め、スパイスの芳香および風味をきわだたせます。
生臭い味を弱め、風味を高めます。
ハンバーグステーキ 肉の不快な味を弱め、野菜およびスパイスの芳香および味をきわだたせます。
冷凍・冷蔵食品 冷凍および冷蔵保存の際に生じる変性臭をマスキングします。
漬物 スパイスおよび野菜の芳香および風味をきわだたせます。
調味料
調味料全般・スパイス スパイス、塩およびビネガーに関連した全体的な芳香および風味を整えます。
スープ・シチュー ミルクの芳香および風味をきわだたせ、こくのある味を提供します。

医薬品、
飼料、その他

医薬品・健康食品 抗生物質、うがい薬、薬用植物医薬品等の成分の苦味および不快な味をマスキングします。
ミント等のフレーバーの効果を高め、清涼感をアップします。
動物飼料 動物の嗜好に応ずるよう芳香および風味を改善します。
ペットフード・魚の餌 苦味および渋味をマスキングします。
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04/18/2012