2005.5食品化学新聞
三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 開発酵素処理イソクエルシトリンがFEMA GRASに認定

ニュースリリース

2005.05

三栄源エフ・エフ・アイ株式会社が開発し販売展開している食品添加物、酵素処理イソクエルシトリンがFEMA GRASに認定され、このほどFEMA(米国食品香料製造者協会)のホームページ上で公開された(FEMA No.4225)。
酵素処理イソクエルシトリン(英名:Enzymatically Modified Isoquercitrin 略称EMIQ)は三栄源エフ・エフ・アイ株式会社(当時、三栄化学工業株式会社)が1987年に世界に先がけて工業的な開発に成功した糖転移フラボノール配糖体である。
食品添加物 酸化防止剤として開発され既存添加物名簿(平成8年厚生省告示第120号)に収載されており、飲料はじめ各種食品の劣化防止目的に広く使用されている。
既存添加物収載品目リストによる名称は「酵素処理イソクエルシトリン」、別名を「糖転移イソクエルシトリン」、簡略名又は類別名として「酵素処理ルチン」、「糖転移ルチン」があげられており、食品に使用した場合にはいずれの表示名をも用いることができる。
従来からソバや柑橘類等に含まれるルチンには抗酸化力のあることが知られていたが、水にも油脂にもほとんど溶解しない物質であり、それゆえ食品工業での利用は進んでいなかった。そこで飲料や各種食品に使用できるようにと、水への溶解度向上を目的として酵素による糖転移技術により開発されたのが酵素処理イソクエルシトリンである。三栄源エフ・エフ・アイ株式会社では、液体の酸化防止剤製剤サンメリン® AO-1007、粉末製剤のサンメリン® パウダー C-10(L-アスコルビン酸及びリン酸塩配合品)を代表とする酵素処理イソクエルシトリン製剤を擁している。
水への溶解性向上により、利用しやすくなった酵素処理イソクエルシトリンは、飲食品中において光や熱、酸素によるダメージを受けやすい成分(フレーバー、色素、油脂、ビタミン類等)の変化、劣化を抑制し、これらの成分を安定に保持するという働きがある。いわゆる香味劣化防止、色素の退色防止、油脂の酸化防止、ビタミン安定化効果等を有している。近年、スーパーマーケットやコンビニエンスストアではPETボトルや透明容器に入った商品に昼夜ショーケース等の蛍光灯の光が照射されるという、商品にとっては苛酷な環境に置かれる機会が多い。にもかかわらず賞味期限まではできるだけ当初の香味、色、おいしさを保ちたいという要望から、酵素処理イソクエルシトリンをはじめとする劣化防止素材の利用が活発化している。
酵素処理イソクエルシトリンは、野菜、果実、お茶、ソバ等の食品中に含まれるルチン等のフラボノイド成分と同類のものであるが、その安全性を確認するため各種の試験が行われており、1年間反復投与毒性試験/発がん性併合試験等のいわゆる慢性毒性試験も既に実施され、安全性の高さが確認されている。
FEMA GRAS認定により、Flavor Modifierとして米国内においてフレーバーの安定化(フレーバー保持や劣化防止等)の用途で5つの食品カテゴリー(ソフトドリンク、チューインガム、アイスクリーム類、ゼリー及びプリン類、ソフトキャンディ類)に使用可能となっている。
三栄源エフ・エフ・アイ株式会社ではこれを契機に日本で生まれた酵素処理イソクエルシトリンを世界に向けて販売していくと意気込んでおり、本年7月米国ニューオリンズにおいて行われるIFT(Institute of Food Technologist)2005年次大会およびフードエキスポに参加出展し、酵素処理イソクエルシトリンに関する口頭発表や展示PRを行う予定である。

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